ダイキン オー・ド・シェル蓼科(Ⅱ期棟)追加設置
トニー・クラッグ「It is, It isn’t」
2014年に続き、ダイキン 蓼科オー・ド・シエル(Ⅱ期棟)のエントランス空間を飾る彫刻作品のアートディレクションを担当。世界各国から訪れる要人を迎える施設のエントランス空間に相応しい作品として、英国人の現代美術家トニー・クラッグが同施設のために構想・制作。作品の設置には居住先のドイツ ヴッパタールから作家自ら蓼科を訪れ指揮にあたった。
本作品の特徴は、彫刻としてゆるぎない存在感を持っていながら周囲と同化していること。またその圧倒的な存在感にもかかわらず、有機的で柔らかな造形性を感じさせることがあげられる。最先端技術により鋳造された自重4トン近くもあるステンレスの塊は、冬は雪に囲まれて白く輝き、新緑の頃は木々の緑と空の青を写しこみ、自然豊かな周辺環境と一体化する。有機的な彫刻の輪郭線は、角度によって変化し多様な表情を見せ、見る度に新鮮な驚きを与えることであろう。
設置年 :2015年1月
所在地 :長野県茅野市北山
建設主 :ダイキン工業株式会社
設計者 :株式会社竹中工務店
主な用途 :研修所・保養所
役 割 :アートディレクション、制作設置受託
作品情報 :
”It is, It isn’t” ,Tony Cragg, 2014, stainless steel, 310 high x 84 x 127 cm